震災復興。

陽平の卒業式に参列した際、
校長先生が、

 「日本は戦後まれにみる最悪の危機的状況にあり、さらには震災で追い打ちをかけた」
 
 『富の分配』を考える時代から『負担の分配』を考える時代へと移行しなければならない。

と未来ある子供たちに厳しい言葉。

しかし、
卒業のはなむけに
暗い話で終わるわけにはいかない。
話は転換。


明治維新を乗り越えてアジアで最初の近代国家を確立し、戦後の復興を経て高度成長を成し遂げた経験と知恵が日本にはある。未曾有の危機に際しても冷静に行動し、支えあう優れた国民性が私たちにはある。

だから、知恵と思いやりと、絆で乗り切れる!というお話なのですが・・・

私はこの話を聞き、
戦後の復興の経験をたとえられたことに
 「怖さ」を感じてしまった。



戦後、
何も語らず、臭いものにふたをして、
経済成長で「日本」という国は、虚像を作り上げてきただけで、
本来、戦後数十年の日本は優れていたとは思えない。

成功したことを一つあげるとしたら、

日本という国が優れている、豊かな国だと、
私たち日本人はかなり洗脳されていたことだろう。


第二次世界大戦で
「国のため」と 
純粋な思いで、たくさんの未来ある若者の命を無駄にした。

ガレキの撤去。
富山県も受け入れるという意思表明をしたことで、反対運動しているお母さんたちがいる。
聞くところによると、
たくさんの非難のメールが届くそうです。

「自分たちだけ良ければそれでいいのか?」
「東北を見捨てる気か?」


しかし、ガレキが日本中にばらまかれることは、
大袈裟かもしれないが、
特攻隊と同じ。
国のために、東北のために、子供が命を縮めても、無駄にしても致し方ないと。


「大和魂」で美化されて、
問題の本質がカモフラージュされてしまっている。

沢山の若者の命が散っていた、あの時から
日本は何も学ばず、今にいたってしまった。



助け合おう。
つながろう。
復興できる。
強い日本。元気な日本。
今、私たちにできること。


多分、一年を迎えて、
テレビでは、殆どが震災の特集をするのだろうけど、
全く見る気になれない。

そんな言葉に心が動かされてなるものか・・!

真実を見抜く感性を鈍らせてはならないという防御反応かもしれないな。


目先の諸問題。
元通りの生活を望むのは仕方がない。

でも国として、100年先の未来を考えて
行動をおこさないと、
戦後の復興と同じく、
上辺だけの復興は、
もう今の時代、自分たちの首を絞めるだけ。

私は、震災の復興について。

「支援するところ」 「支援しないで切り捨てるところ」
ここをハッキリ国が示すことが今やるべきことと思います。
by cherrypiepie | 2012-03-11 08:50 | 東北地方太平洋沖地震 | Comments(0)