2016年 08月 23日
復興の意味するもの
震災遺構として
保存か撤去かで揺れ動く
「防災庁舎」
2014年訪れた際、
見上げる高さは
津波の恐ろしさを
経験していない私でも
実感できる存在でした。
その時のブログはこちらからどうぞ→

現在は、
出入り禁止
工事現場の中に
静かにたたずんでいました。

周囲の盛り土は
津波の高さと同じだそうです。
南三陸の街は
この高さの上に
道路や商業地域を作るらしく、
10メートル近い盛り土の上に
新しい街が完成します。
南三陸の街は
震災を忘れないために
記念公園をつくり、
防災庁舎は
象徴として
おかれるのかもしれないですね。
誰もが願う復興。
でも、
この盛り土大作戦に
どれほどのお金が必要かわかりませんが、
「もったいない!」
と思ってしまう私は間違っているのかな?
被災地に暮らす人たちにとっての
復興って?
「元の暮らしに戻りたい!
何事もなかったように暮らしたい!」
でも、
沢山の命が奪われた事実
街のすべてが海に飲み込まれた事実
それを消し去ることはできない。
元通りなんてありえない。
自然の恩恵を受けて
日頃生きている
海に
山
川

時に自然は
危険が潜む
台風に
地震
人間の及ばぬ力
その自然と
どう向き合っていくか?
3.11という大震災を
日本は
経験したのにもかかわらず
何も学んでいない
何も問われていないような気がしてならない。
復興事業が
単純に
安定的な公共事業の継続に
ならないことを祈る。
被災地の皆様の
幸せのためでありますように