丹生庵のお蕎麦


富山市岩瀬の蕎麦屋  「丹生庵」(にうあん)

  2017年に店主の志甫さんが病気のため
 閉店になって以来
  あのお蕎麦を一度も食べていません。





もう一度食べたい!



そんな叶うはずもない
ひそかな願いも

もうかないません。


そば屋 丹生庵
 店主 志甫 克芳(しほかつよし)

先日 亡くなりました。


病気になってから
数回家を訪ねてましたが、
にぎやか再開してからのここ数年は

会ってませんでした。


言い訳のようですが、
思い出すことはあります。


ここ最近は
こんなに間があいてしまって

どんな理由をつけて
会いに行こうかと考えていた矢先でした。

「虫の知らせかな~。」とも思いました。






そば屋のおやじとお客。
そんな関係なのに

私はお蕎麦を食べにいくことで

志甫さんから
たくさんのことを学び
そして
たくさんの出会いをいただきました。

人生の師匠と呼べるかもしれません。


志甫さんの言葉に
救われることも多く


頂いた手紙や志甫さんの言葉は
なぜか全て
捨てることができず
保管していました。

丹生庵のお蕎麦_d0180229_18025166.jpg



今読み返しても
どれも
考えに考え抜いた言葉ばかり。



ものすごく悩んで
ものすごく人を心配して
ものすごく人を愛することができる


そんな人だからこそ
成せる業だと思います。




長くなりますが
手紙を紹介します。

今読んでも涙がでます。
 
そして
とても強いエールを感じます。






さかいゆかこは一人しかいないので
さかいゆかこをやりとげることが
次の時代への命をつなぐ唯一の道だと思います。
あなたの背中を若い人々は見ていますから、
どの道に行っても何も変わらないのです。
どの道にいっても大丈夫です。
だって、あなたはいつも真剣だから。
ぜったい大丈夫。
命(メイ)=missionは、誰のものでもなく、
流れ進んでいくものだと信じています。

そばやのひとりごと
さかいゆかこ様  2022.10.20




丹生庵のお蕎麦_d0180229_18093086.jpg

                   
    この手紙を
         
   そのままあなたに
     返したい。

         
 

Commented by 蝶涼太 at 2020-11-10 23:04
私に宛てられた手紙じゃないのに心に響きました…
少なくとも私は阪井さんから影響を与えていただいています。
人との接し方然り、死にたいと言われたときの対応然り、素直に自分を表現する方法然り…

まだまだにぎやかには気軽に行ける状況でないのが悔しい限り…
食堂の再開を心待ちにしております!
Commented by cherrypiepie at 2020-11-13 22:11
わあー嬉しいわー😃
この手紙
私宛のようで実は志甫さん自身に宛てたようだなーと

でもきっと誰もが同じで
みんな一生懸命だから
どの道を行ってもいいんだよね!


蝶くんの胸に届いて
良かった!



Commented by 伊井利次 at 2023-07-02 23:01
稲荷町にあるころからよく通った、
そうか~~
コロナや仕事でちょと行けなくて、
店がなくなってて、
どこかで・・・と、思っていたけど、、、


この、ぺーじで知って


蕎麦だけの付き合いだったけど、
Commented by cherrypiepie at 2023-07-23 07:49
記憶に残る蕎麦でしたよね。

もう二度と食べられないと思うとさみしくて、
時々
記憶の中で食べてます。

コメント感激でした。
ありがとうございます。

by cherrypiepie | 2020-11-09 18:10 | にぎやか | Comments(4)