2021年 11月 10日
かっぱ庵での看取り
かれこれ
何人を見送ったでしょうか?
人数を数えるのも
なんか違和感あるので数えませんが、
ずいぶん経験を積ませていただきました。
ありがたいことです。
そして
先週末にも
とても大切な方を見送りました。
お元気な頃から
「私はいずれはかっぱ庵でお世話になるの!」と公言しておられました。
「延命治療は受けたくない!!」
自分の生き方
死に方をしっかりと主張できる方でした。
3月に転倒し入院。
それから
あれよあれよと
IVH挿管。尿路カテーテル造設と
在宅復帰が困難な状況に。
まして
コロナ感染予防で面会が制限される中、
「このまま 病院で死なせたくない」その思いを家族と共有し
10月に病院側に
退院の意志を伝え、
病院側も同意
即
IVHとカテーテルを抜去し
かっぱ庵への入所となりました。
ここで
私はちょっと驚きました。
ひと昔前なら
病院は
「この状態の人を退院することはできません!」と
言い張った時代があったからです。
しかし
多分ですが、私の想像ですが、
看取り体制加算なるものが
医療体制の中に作られたのでしょうか?
制度が整えば、
加算料金が整えば、
人や組織は動くのかな?と
ちょっとひねくれた見方をしてしまいましたが、
とにかく数年前とはずいぶん違うなーーーと時代の変化を感じました。
そして
そのおかげで
退院後15日目に
静かに息を引き取ることができました。
ほっとしたのでしょう。
安らかなお顔で過ごされていました。
寂しいですが、
後悔のない別れ方ができて
本当に良かったと思いました。
今後、日本はものすごい勢いで多死社会に突入します。
しかし国は
病院のベット数は増やさないと断言しているとのこと。
先日のケアマネ研修会で教えてもらいました。
現在90%近くが病院で死を迎えていますが、
その時代ももうすぐ終わりなのでしょうか?
これからは望まなくても
地域で死ぬことが
強いられるような社会になったら
大変ですね。
かっぱ庵のような場所がたくさんあれば心配ないのですが・・・
大急ぎでの体制が求められると思います。
とにもかくにも
自分の生き方、死に方を貫けるような
社会であってほしいと切に願います。
by cherrypiepie
| 2021-11-10 17:06
| にぎやか
|
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