菅のお父さん
3月11日
めでたく満99歳になりました。
現在かっぱ庵に在住
さらに
息子の「菅あきちゃん」もかっぱ庵で共に暮らしています。
ひとり自宅を守る「菅のお母さん」92歳と
めでたく
家族そろって
白寿を祝うことができました。
ここでちょっと雑学
「百」という漢字から「一」を取ると「白」になることから
99歳の長寿祝を「白寿」というそうです。
「還暦」(60歳)や「古希」(70歳)は中国から伝わったらしいのですが、
白寿は日本発祥のお祝いです。
楽しい時間も終わりが近づき
別れ際になると
いつも
菅のお母さんは気を揉みます。
なぜなら
お父さんが
「おらも一緒に帰っちゃ」と
お母さんと一緒に帰ろうとするから・・・
そのたびに
お母さんは悲しい気持ちになり
喜怒哀楽が激しい性分だけに
泣くこともたびたび。。。。
そんな状況にならないように
一芝居打つのも
傍で支えるスタッフの役割でもあります。
入所施設では
帰宅願望の強い年寄りには
家族の面会を制限する話をよく聞きます。
家族と会うと
家に帰りたくなるから…という理由で
家族と会わせない方法・・・術?・・・作戦?ということでしょう。
認知症であれ
人格と感情が失われたわけではありません。
家に帰りたい。
家族と暮らしたい感情を無視するような行為
ひどい話です。
でも
それを言う人も実行に移す人も
悪いことをしているつもりがないのが摩訶不思議。
(#^.^#)
さてさて
この日は
菅のお父さん気持ちよく笑顔で送り出してくれました。
帰り道
車の隣に座るお母さんが
「お父さんはかっぱ庵で良かったんだよね!」って自問自答のように
ぶつぶつ話しているのを聞いて
いつまでたっても
家族は後ろめたさを感じるもんなんだなぁーと。
すっぽりと雪に包まれていた
かっぱ庵でしたが
お父さんの白寿を祝うように
チューリップの芽が顔を出していました。
一年後
100歳がお祝いできますように。